要望書(案)

 

西宮市長  

 

要望書(案)

 

 

 

以下は、今から23年前の阪神淡路大震災に端を発して、仮設住宅付近で共生し始めた猫の世話をして来たボランティアグループと有志の西宮市民によるものです。

 

西宮浜総合公園予定地付近にいる飼い主のいない猫の対応について、現在、西宮市公園緑地課より「野良猫の個体数減少を目的とした給餌並びに避妊手術のための捕獲(市が指定した区域の捕獲用ハウスの設置を含む。)」に関し、許可をいただいています。

 

この件について、下記のとおり要望いたします。

 

 

 

猫の居場所、保護場所を確保して、劣悪でない環境を引続き維持していただくこと。

 

(ボランティア任せにせず、市ぐるみで見守っていくこと。)

 

 

 

よって、万一 現在の保護場所を立ち退きとなった場合は、市側がその期日までに移転先を確保していただくこと。

 

 

 

猫の里親斡旋について積極的に協力し、頭数が限りなくゼロに近づくまで、上記のことを継続していただくこと。

 

 

 

市と、市民、ボランティアが一丸となって、人も動物も植物も、共に住み心地のよい西宮市となりますよう、ご配慮賜りたくよろしくお願いいたします。

 

2018年3月

 

 

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(案)要望書.pdf
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ご参考:要望書についての一般的な注意事項

 

 

 

●要望書ですから、何を要望するのかがはっきり判るものでなければなりません。

 

といってあまり細かいことを書きすぎても却って混乱をきたします。

 

わかりやすい言葉で簡潔にというのが要望書に求められる要点です。

 

用語の使い方もこういう問題点があるのでこうして頂きたいということを要領よく書くことが大切です。

 

 

 

●市に提出する要望書というのは、一つの事柄に対して一度だけしか出せません。

 

個人の手紙のやり取りとは違うのでこの点をしっかりと見極めておくことが大切です。
急ぐあまり、長が一人の判断でいきなり市長に提出しても効果はありません。
会内での話し合いはもちろん、市の担当職員を交えて、現場を見ながら、どう進めたら
最も効果的かを見極めることが大切です。

 

 

 

●市に提出する要望書の書き方のポイントは、テーマが何であろうと、立場がなんであろうと、要望事項を聞き入れてもらい、実現させることにあります。ここではあまり丁寧な挨拶文は必要ありません。

 

強く要望するだけの理由が一行で書かれていることが大切です。

 

要望書の中に市会議員を含めるかどうかは要望事項にもよりますが、なるべく政治問題化しないような配慮が必要。

 


請願内容

 

※ 請願書としては提出しませんが、参考資料のような形で、要望書と署名用紙とともに提出いたします。

 

 

 

請 願 書

 

(請願名)

西宮浜 跳ね橋の猫の管理に関する捕獲用ハウス等の存続についての請願

 

 

(請願趣旨)

西宮浜の跳ね橋付近では、阪神淡路大震災の被災者用仮設住宅が使用されていた頃から、その居住者等による恣意的な猫への餌やりにより猫が増え始め現在に至ったと聞き及んでいます。

10年以上前から個人で猫の不妊(=避妊、去勢)手術を行っていた市民もいたようですが、猫の数が減る顕著な効果はみられなかったようです。そこで数年前から、有志の方々が協力し、野良猫の多さと糞などによる環境への悪影響を改善しようと、簡易の猫小屋(=捕獲用ハウス等)を設置し、餌を与える事で猫を集め、管理するようになりました。

管理として、TNR(捕獲→不妊手術→元の場所に放す)、猫トイレの設置、掃除等の活動を行っています。

結果として徐々に猫は減ってきており、野良猫を限りなくゼロに近づける活動推進になっています。

西宮浜において、いわゆる地域猫活動(以後、本活動という)を続けてまいりましたが、平成30年3月31日までに捕獲用ハウス等を撤去するよう、西宮市土木局道路公園部公園緑地課より通達がありました。(土地の利用は平成26年6月に許可されています)

猫は愛護動物としてみだりに殺したり、傷つけたりすることが禁止されています。また、野良猫の問題は、地域の環境問題であると共に、猫の飼い主や餌を与えるだけの方々のマナーの問題でもあります。

本活動は「猫の問題」であると同時に「地域の環境問題」でもあり、地域での活動として、その方法を考える必要があります。「地域猫」に対する給餌・給水行為は、恣意的な餌やり行為とは異なります。給餌・給水の場所や方法は決められ、糞の処理や周辺の清掃など猫による迷惑を防止するための一定の管理も行われます。不妊措置により飼い主のいない猫の数が増えることが抑えられます。

兵庫県では、平成5年に「動物の愛護及び管理に関する条例」を制定し、「人と動物が調和し、共生する社会づくり」の実現を目指しています。また、平成29年3月に「猫の適正管理普及推進のためのガイドライン」が策定され、地域や猫が置かれている状況に応じた方法で数を減らしていくことが必要とされています。その取組みのひとつとして、地域猫活動が示されており地域猫活動には、野良猫の状況把握、管理された餌やりトイレ設置そして野良猫を増やさないための不妊手術が欠かせません。「飼い主のいない猫の総数を減らすためには、不妊措置の実施だけではなく、その後の給餌等を含めた環境のコントロールが必要である」とも明記されています。

西宮市による「所有者のいない猫不妊手術助成金交付制度」もありますが、地域でのボランティア活動だけでは限界があり、県や市、各自治会・町内会も含めて対応すべき問題と考えます。

西宮市の猫殺処分数は、他の都市に比較して大幅に減少しています。理由として100名を超える地域猫活動員の活躍に負うところが大きいと考えます。

そういった状況においても、残念ながら西宮浜跳ね橋付近は野良猫が多く、また、猫を捨てに来る市民もいます。(猫を捨てる事は遺棄という犯罪です)

さらに、現在、恣意的な猫の餌やりを行う市民も近隣に見受けられることから、捕獲用ハウス等を撤去した場合、猫の捕獲がさらに難しくなり、結果として猫が増える可能性が大きいと考えます。

本活動を効率的に続けるには、猫の餌場を確保し猫を捕獲しやすいように人に馴れさせ、捕獲し、管理するための場所が不可欠です。

つきましては、西宮浜の猫の管理のための捕獲用ハウス等設置の存続について早急に改善策を講じていただくよう、以下の事項について要望します。

 

 

(請願事項)

1 市に対し、西宮浜跳ね橋周辺の猫の管理のための捕獲用ハウス等の適正な設置場所を講じ、

 これまでどおりに地域猫活動が継続できるように要請します。

 

 

西宮市議会議長 様

 

※ 請願書は署名簿とともに2017年12月6日(水)に西宮市議会議長様宛てで提出する予定でした。

 

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ご参考までに、ここから請願書をダウンロードできます。
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